意欲が湧く!!お金の勉強「バビロン大富豪の教え」
お金について学ぶ。
学校でも教えてくれないし、会社に入っても身に付く技術ではない。
自ら学んでみようと思い、たびたび「お金の本」で話題になる、
「バビロン大富豪の教え」を手に取ることに。
手に取って分かったことは、
漫画とコラムがセットで説明となっているので、
ざっと読めてしまえることで、敷居を低くしてくれて、
お金への学習意欲を湧かせてくれる。
あらすじ
バビロニアを舞台にお金を貯め、守り、増やす原理原則が学べるストーリー。
武器商人の息子・バンシルが、バビロンの大富豪・アルカドより、
「黄金に愛される七つ道具」「五つの黄金の法則」を学び、
立身出世していくストーリー。
アマゾン商品紹介より
黄金に愛される七つ道具
お金を貯めてお金持ち(身の丈にあった裕福な暮らし)をするための、7つ道具として以下の知識が紹介されている。
当たり前と思うことも多いが、知識ではなく、実行することが大きな壁であることも、強く書かれている。
①収入の十分の一を貯蓄せよ
これは会社の先輩に新入社員の時に聞いたことがあった。
十分の一を貯蓄するだけで、気付いたら結構な貯蓄になっているとのこと。
本書でも同様に、全て使うのではなく、収入は十分の九しかないとして、
生活をすることを強く推奨している。
②欲望に優先順位をつけよ
限られた収入の中で、欲望のままに全てを実行することは出来ない。
現代人の生活でも、ファッションにお金を使う人、食にお金を使う人、旅行にお金を使う人など、多種多様な人がいるが、自分自身の中で優先順位をしっかり持つ事の大切さを説いている。
③貯えた金に働かせよ
これが日本人が出来ていない人が多すぎる問題とのこと。
「貯蓄は得である」という固定概念から、投資などを行わない人が多いが、お金が働いていない状況では意味が無く、しっかりと働かせて、利率を稼ぐことを説く。
本書では「外国株式のインデックスファンド」への投資信託がベストと推薦。
株式会社は、利益を生むために日々努力しているため、長期的に安定的に収益を得る可能性が高い事を説いている。
④危険や天敵から金を堅守せよ
これは当然といえば、当然ではあるが、
別のお金の勉強の本「シンプルで正しいお金の増やし方」では銀行・保険会社社員・ファイナンシャルプランナーまでもが天敵であり、自分自身のお金は自分で守ることを強く言っている。
この本の内容は改めてブログで紹介したい。
⑤より良きところに住め
家族が楽しく暮らせる場所に住む事が、働く事の意欲になることを説く。
安かろう悪かろうではなく、長く過ごす場所だから、自分にとって良い場所を探せ。
⑥今日からの未来の生活に備えよ
今だけでなくこれからのリスクに備える。
しっかりと先を見据えましょうということ。
⑦自分こそ最大の資本にせよ
自分自身が学び、経験することで資本になる。
自己投資を惜しむなと、理解する。
五つの黄金法則
こちらは「黄金に愛される七つ道具」を実践することで得られる法則を5つに集約したもの。収入の十分の一を貯蓄して、投資を行い、真摯にお金の勉強をすれば、お金が増えることを伝えている。
①家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を貯える者の元には黄金は自ら膨らませながらやってくるだろう。
②黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くだろう
③黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう。
④自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
⑤非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう。
最後に
お金を学ぶ初心者本としては非常に勉強になった一冊。
正解が一つではないとは思うが、貯蓄をする基準や、投資を行うことへの意識を持つ事が出来ただけでも、良い本だと思う。
ここから行動に移すには、まだまだ知識不足なので、もう少しお金の勉強を続けて、実際に貯蓄や投資にもチャレンジしようと思う。
お金の勉強をはじめようと思って、迷ったら1冊目に読むといい本だと思う。
まるでPC操作!? 映画「Search」の魅力に迫る
あらすじ
16歳の娘マーゴットが行方不明になり、手掛かりを探すため父デビッドは、娘のPCにログインを行い、手掛かりを探す。家出なのか、誘拐なのか。
娘のSNSにログインを行うと、父親の前では見せなかった表情や友人関係も明らかになり、色々な憶測や不安が父デビッドを襲う。
WEBやSNS全盛の現在において「検索(Search)」と「捜索(Search)」を掛けて、SNS上で父親の大捜索が始まる。
面白かったポイント
この映画は、TVよりもメディア接触率が高くなった、WEB、特にSNSに注目して徹底した演出で、矢継ぎ早に場面展開が行われる。
その中でも特に面白かったポイントは3つ。
①徹底したデジタルファースト
「スマホファースト」と言われるように、
スマホの見え方を意識してデザインを行うWEBデザインの定石がある。
この映画はなんと「デジタルファースト」を徹底して、
全編を通して「PC画面」「スマホ画面」でストーリーが展開していく。
見慣れたWindowsやiphoneの画面や音が鳴り響くため、
見ていてドキッとする演出に注目して欲しい。
②社会問題「SNSの特定性」に警鐘か
SNSの写真や発言で、個人を特定する社会問題が多くなってきている。
この映画は父親が娘のアカウントを「乗っ取り」、
SNSの発言や友人関係から娘の今を「特定」していくストーリーである。
日本とアメリカで「SNSの特定性」への警戒度は違うかもしれないが、
他人によるアカウントの「乗っ取り」「特定」の安易さを、
父娘の関係の中で、うまく伝えている。
③「家族の大切さ」と「SNS友だちの希薄さ」
近くて気づきづらい「家族の大切さ」。
SNSで簡単につながれるからこその「友だち」という言葉の希薄さ。
10代の若者にとって「友だち」とは大切なものである。
ただこの映画に描かれている「友だち」は名ばかりの「友だち」である。
必死に捜索する父親による「家族の大切さ」、
友だちのふりをする「SNSの友だち」が相対的に描かれている。
逆説的に「SNSの友だち」ではなく「真の友だち」をつくること、
父親に加えて、親友の存在もあれば、さらに面白い展開に出来た気もする。
最後に
社会問題を描きながら、一番身近になったPCやスマホの画面で一貫して演出する映画「Search」は見る価値あり。
ストーリーに無理があるところも何点かあったが、SNSやデジタルに向き合った映画としては面白い作品であった。
テンポや画面展開が早いところも、デジタルっぽい演出で見ていて飽きない。
今ならネットフリックス(https://www.netflix.com/jp/
で配信されているのでぜひ!
料理初心者におすすめ「山本ゆり syunkonカフェごはん7」
料理初心者も、料理を作れるように!
リモートワークでおうち時間が増えて、
料理を始めようと思った人は多いのではないだろうか。
私もその一人で、料理を始めるキッカケとなった。
はじめは、どの本やどのサイトを見て、
何から始めたらいいのか分からず、挫折する人も多いと思う。
私もこれまで何度も挫折してきた。
ただ今回は違った。
山本ゆりさんの「syunkonカフェごはん7」に出会えて、
なんと!家族にも喜ばれる料理が出来るようになったのである。
料理初心者の私が、
家族にも褒められる料理が出来るようになった超絶おすすめの本なので、
是非、これから料理を始めたいと思う人は、ぜひ買って欲しいと思う。
①とにかく簡単!!
料理を習得するために、料理教室に行く必要は無いと断言します。
初心者の私が、料理を出来るようになったのが証拠です。
この本があれば、本当に誰でも料理が出来るようになります!
とにかく山本さんのレシピは簡単。
野菜を切って、焼くだけ。レンジに入れるだけ。
初心者の私でも30分〜1時間あれば、
パパっと料理が2品以上出来てしまいます。
②驚きの仕上がり!!!
料理は見栄えも大事。
初心者でも作った感のある、ボリュームのある仕上がりに。
せっかく時間を掛けて作ったけど、
ショボイということがこの本のレシピではほぼ無いです。
③主菜から副菜、おつまみまで網羅!!!!
料理初心者の「あるある」として、
おつまみを作りたいニーズも多いと思いますが、
なんと!おつまみのレシピも充実しています。
主菜・副菜・汁物・おつまみ・お菓子まで、
1冊で色々作れるので本当におすすめです。
最後に
本を買う前に試したいと言う方は、
山本ゆりさんのブログにも多くのレシピがあるので試してください。
私のおすすめは「山本ゆり 生姜焼き」「山本ゆり 鶏肉」など、
google検索で作りたい料理や食材を入れて調べると、
素敵なレシピがたくさん出てきます。
そして、本もおすすめなのは、
色々なレシピを俯瞰して見られること。
自分が想像していない料理に出会える楽しさがあるので、
両方併用して使うのが一番いいと思います。
我が家の料理は、山本ゆりさんのレシピで出来上がっていると言っても、
過言ではないほど、愛用しております。
本当にいいレシピたちです。
執筆意欲が湧く「アウトプット大全」
アイディアや企画を考える人にとって、
アウトプットは大切なものである。私自身もその一人である。
アウトプットをどのように生み出すといいのか、
面白いアウトプットはどうやって考えたらいいのか、
そんな「how to」を学びたく手に取ったのがこの本である。
ただこの本は、「how to」を学べるものではなく、
アウトプットの「姿勢」を説き続ける270ページの説教本であった。
アウトプットの「姿勢」を整えさせられて、
3年ぶりにブログに挑んでいることから、
説教本の意味があったことは理解してもらえると思う。
この本を読むべきおススメのポイントを紹介する。
①アウトプットする「姿勢」が整う
サウナに入ると「整った~」という気持ちになるが、
この本は270ページで説教され「整いました」という気持ちになる本。
いかにこれまで「アウトプット」を意識していなかったのか、
「アウトプット」を意識する方法や、意識的に行うメソッドが書かれている。
アウトプットへの「姿勢」を変えたい、
「姿勢」を学びたい人には説教本として読んでみて欲しい。
②インプットとアウトプットは「黄金比7:3」
小学校の夏休みの宿題の「読書感想文」。
本を読むうえに、さらに先生に発表するなんて面倒だと思っていた。
ただ、この本を読むと「読書感想文」こそが、
アウトプット力を強くする一番の近道であったことが分かる。
それは人に説明するために、自分の頭で咀嚼し、推敲するから。
大人になると、ビジネス本や映画を見る機会が多いが、
「面白かった~」で終わってしまい、エピソードさえ覚えていないことも。
インプットとアウトプットの黄金比は「7:3」。
インプット10割で終わらせてはいけないのである。
③アウトプットに近道なし
「面白いアウトプット」を出したい、と思って天才のヒラメキが出ないことは、
多くの著書でも述べられてきた。
本書ではとにかく「アウトプット」を行うことを説く。
短い文章でも毎日行う。人に話してみる。5分で書ききる。
毎日の「アウトプット」で、気づき力・発見力・精神力・文章力が養える。
そして、記憶の定着力も上がる。
著名なジェームスWヤングの「アイデアのつくり方」でも、
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせと述べられるほど、
「既存の要素」を頭にストックしていることが大切であることは述べられている。
インプットだけでは頭に定着せず、
「既存の要素」にまで自分の中で昇華できていなかったのではないか。
これからはアウトプットも掛け合わせ考えることで、
新たな掛け合わせをどんどん作れるのではと、ワクワクしている。
最後に
本書は精神科医の樺澤紫苑さんが書かれており、
精神学・脳科学的なアプローチが印象的な文章である。
また多くの著書も書いている(=アウトプットしている)ことも説得力を増す。
「アウトプット」の姿勢を学びたい、姿勢を整えたい方には、
一読の価値がある本だと思う。
映画「TIME/タイム」(2011年公開)感想
映画「TIME」を鑑賞した。
オススメ度は「☆☆☆(星3つ)」と言ったところ。
(5点満点で3点は普通程度)
この映画を見て感じたところや、見る人を引きつけたポイントを考えていきたいと思います。
誰もが共感するポイント「時間」がテーマ
映画では、「時間=通貨」となり、「死までの残り時間」を通貨として利用するのである。
『余命の時間を通貨として利用する社会って何!?』
『25歳で年齢が止まるって!?』
『コーヒーが「4分」ってどういうこと!?』
と言ったように、映画の世界観(設定)へ興味を持たせている。
人間の共感ポイントである「時間」をテーマに置くことで、
共感スイッチを押しているのである。
次に「寿命への気づき」で深堀を行っている。
人間誰しも死ぬことは知っているが、いつ死ぬのかなど考えている人はほとんどいない。映画の中では、寿命までの時間が刻一刻と刻まれており、誰もが死と隣り合わせであり、生きることに必死なのである。
この映画が伝えたいポイント(狙い)は、
「時間の大切さ」「時間を大切に過ごすこと」が第一に挙げられると思う。
アメリカの今「格差社会」を突くストーリー
この映画の伝えたいこと(狙い)は「格差の是正」と結論づけられる。
2008年のリーマンショック以降のアメリカでは貧富の差が大きくなり、社会問題としても大きく取り上げられている。
下記の記事においても、貧困層が2010年に過去最高になったことが記載されており、2011年の公開時期との合致感が見てとれる。
ストーリーの中では、エリアが8つ以上に分けられており、
多くの時間を有する「富裕層」と、その日暮らしの「貧困層」など、時間の保有数によって居住エリアが分けられている。
各エリア間の通行には「時間(=通貨)」が必要となり、非常に高い設定であるため、エリア間の移動は簡単には行われず、「貧困層」は「貧困層」の世界でのみしか生きられない世の中となっている。
これは現代のアメリカにおいても「富裕層」と「貧困層」の間には、
目に見えない壁が存在しており、通常交流さえも起きない現状を可視化している。
また「富裕層」は100年以上の寿命を持っている一方、
「貧困層」は数十年の寿命しか持てていなことも、現在の富裕層と貧困層の寿命差を表しているのではないであろうか。
映画内では、「富裕層」が自分の思い通りになるように、
「貧困層」から時間を搾取して、自分の余命としていることが描かれており、
「貧困層」の主人公ウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)が奪われた時間を取り戻し、みんなに再分配を行うストーリーとなっている。
映画「タイム」ってどんな映画と聞かれたら
2011年に公開されたアメリカのSF映画。
人間の成長は25歳で止まり、残りの「時間が通貨」となる近未来を描いた作品。
「時間がゼロ」になると人は死んでしまう。
そのため貧しい人は、生きるために25歳の身体で永遠に働き続けないといけない一方で、お金持ちは働かざるとも、永遠の命を保証されている世界となっている。
これは、2011年のアメリカが抱えていた「貧富の差」の社会風刺であり、富裕層が貧困層の労働を搾取している社会を描いていると言える。
物語は、主人公を演じるジャスティン・ティンバーレイクと、ヒロインを演じるアマンダ・サイフリッドが、時間を搾取する社会の転覆を目指し、時間を平等に再分配するために奮闘するアクション映画となっている。
映画の題名とおり「時間の大切さ」も伝わる作品となっている。
映画「TIME/タイム」予告編