企みハジマル

企画を企む人の読書、ハジマル。ハジない、二重マルの企画を作るために。

岡崎体育「MUSIC VIDEO」のスゴさを検証する

岡崎体育さん「MUSIC VIDEO」が注目されているため、
なぜ、注目・流行しているのかを自分なりに検証してみた。


まずは、岡崎体育「MUSIC VIDEO」とは

岡崎体育「MUSIC VIDEO」は、これまのミュージシャンのミュージックビデオの
”あるある”を歌詞として作り上げた楽曲。

例えば、冒頭の歌詞を
抜粋すると・・・・

カメラ目線で歩きながら歌う
急に横からメンバーでてくる
突然カメラを手で隠して、次のカットで場所移動している。


ミュージシャンのPVにある「カメラ目線で歩く」など、
よく見るシーンをシンプルに切り抜いた、まさにミュージックビデオである。

歌詞だけ見ると伝わらないので、
実際に歌と映像を見てもらうと、完成度の高さを実感出来る。


岡崎体育 「MUSIC VIDEO」Music Video

 

岡崎体育「MUSIC VIDEO」のスゴさを検証してみる

大きくは、「①誰もが分かる共感性」「②掛け合わせの新しさ」が、
話題になった理由・スゴさと考えている。

 

1:「誰もが分かる共感性」を生む歌詞がスゴい

「人は、人と共通の話題を持ちたい!」と潜在的に思っている。
共通の話題があると、仲良くなったり、話が盛り上がった経験がある人も多いと思う。

ただ、今は多様な価値観が存在しており、テレビの力も弱くなったこともあり、
共通の話題で盛り上がる機会が少なくなってきている。
(昔は「月9」や「ごっつええ感じ」で翌日にその話で盛り上がったのが懐かしい)

岡崎体育の「MUSIC VIDEO」のスゴいポイントは、
歌手の「ミュージックビデオ」の一般的な”あるある”を描写しているため、
共通の好きな歌手を持たない人同士が見ても、一緒に盛り上がれる点である。

ミスチル好きでも、サザン好きでも、単純にカラオケ好きでも、
ミュージックビデオを何かしら見ていれば、”あるある”と共感できると共に、
人に伝えても、共感してもらえるコンテンツに仕上がっている。

人同士が繋がる共感性を見事に捉えていることがスゴい!

2「音楽」×「あるある」(掛け合わせ方が新しい)

”あるある”ネタは、これまでもお笑いでは良く見る枠組みではあったが、
それを真面目に、ハイクオリティで「音楽」として成立させている点がスゴい。

お笑いの世界でも「ネタ」に「音楽」を掛け合わせ、
人気になった芸人も数多くいる。今年だと「ピコ太郎」や「RADIOFISH」。

岡崎体育の「MUSIC VIDEO」はこの逆の発想で成り立っている。

「音楽」に「あるあるネタ」を掛け合わせ、音楽のフィールドで、
ハイクオリティの楽曲・PVを完成させている点がスゴい。

「音楽」というフィールドに、「ダンスパフォーマンス」を掛け合わせ、
ハイクオリティに作り上げたのが「EXILE」だと思う。

本気の「音楽」に、何を掛け合わせるかで、新しさが生まれるため、
この掛け合わせの妙が、これからの時代の話題性にも繋がると考えられる。

「お笑い」のジャンルから、新しい音楽ジャンルを生むヒントも見つかるのでは、
と発想を膨らませるヒントを得られる「MUSIC VIDEO」でした。

 

 

記憶に残る!『付箋読書術』(嶋浩一郎のアイデアのつくり方) 

読書の管理・整理に影響を受けた一冊

本を読み進めると、

覚えておきたい言葉や気になる情報に出会うことがよくあったのですが、
これを管理・整理することにずっと悩んでいました。


そんな時に出会ったのが、『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』でした。


そもそもは『アイデアのつくり方』が気になり、読み始めたのですが、
読書の管理・整理に非常に影響を受けた一冊です。

 

嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)

嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)

 

 

 キーワードは「付箋」

これを使うだけで、本の振り返りが大幅に楽になり、

『情報のストック』『情報の整理』への意識が変化しました。

まさに『付箋読書術』。

 

具体的には、本や雑誌など活字情報で、「なるほど〜」と思った場所に、

付箋をぺたぺたと貼っていくだけ。

あとで、どの情報にピンときたか分かるように、縦書きの本の場合は、気になる一文のすぐ上に付箋をペタリ。付箋に頭が本の上から常にのぞくようにして貼ってやります。
「なるほど!」が多い本は、読み終わった後、大量の付箋の頭が本から飛び出しており、まるでステゴザウルスの背中のようになります。

 

これまで、気になった場所には線などを引いていたのですが、
本を開かないと分からないし、本が痛むので嫌だなーと思ってました。


しかし、この「付箋読書術」は、本棚を俯瞰してみても、
自分が気になった場所が一目瞭然!

あと、貼るのが楽なので、電車の中でもペタペタと貼るだけでOK!!最高です。

 

3Mの「ポスト・イットジョーブ」が最高!

本でもお勧めしており、私も使って最高だった付箋が、
3Mの「ポスト・イットジョーブ」。

 

文庫本の一行幅と同じ程度の幅なので、
どこの文章が気になったかの見返しが、すぐに分かる優れもの。
貼る根元の部分が透明なので、文章の邪魔もしないので言うことなしです。

 

 

これを使い始めると、この付箋無しでは読書が出来なくなります。本当に。

 

個人的には、『情報のストック&整理』に影響を受けたので、
情報の集め方や整理に悩んでいる人にはおすすめです。


その他、「情報の集め方」「情報整理の仕方」「企画発想方法」なども、
幅広く紹介されており、著名クリエイターの嶋浩一郎さんの考え方を学べる一冊です。

 

博報堂ケトルCDの嶋浩一郎さんは、読書家としても有名な方で、

本好きが講じて、下北沢の本屋「B&B」という書店もオープンしています。

 

B&B」は本の文脈に沿ってカテゴライズ陳列されており、
今まで興味がなかった本にも出会え、自分の興味の幅を拡げてくれる本屋さん。
新しい本に出会いたいと思ったら、訪れると面白いです。