企みハジマル

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ブルゾンちえみ「キャリアウーマン」 面白さの検証

ブルゾンちえみが、TV出演が多く、話題であるため、

自分なりに面白さ・人気について検証をしてみた。

 

まずは、ブルゾンちえみとは

ワタナベエンターテインメント所属で、1980年生まれ。

2017年現在、27歳程度の若手芸人。

「キャリアウーマン」ネタで、ブレイクを果たしている。


ブルゾンちえみ「キャリアウーマン」ネタの面白さを検証してみる

このネタには、面白さの要素が詰め込まれており、

卓逸に構成されている内容と言えます。

 

面白さの要素としては、大きく4つ。

「①楽曲との親和性」「②本人とキャラ設定のギャップ」

「③秀逸な例えネタ」「④納得のトリビア要素」

 

  1. 「楽曲との親和性」がスゴい

「キャリアウーマン」ネタで使われている楽曲は

Austin Mahone「Dirty Work」という楽曲。

「Dirty Work」は、「汚い仕事」「いやらしい仕事」という意味があり、

男性が、ある女性のために深夜まで仕事をやり続けると言った内容。

女性視点で見ると、私のために仕事をする男性とも考えられる内容となっており、

ブルゾンちえみの「キャリアウーマン」ネタに通じるものがある。

この楽曲にインスパイアを受けたのか分からないですが、

ネタに直結している楽曲選定と言えます。

音楽を使うことで、自然とネタに没入・導入させていく点がポイント。

 


Austin Mahone - Dirty Work (Official)

 

2.本人とキャラ設定「キャリアウーマン」とのギャップ

ギャップ幅が大きければ、大きいほど面白さは増幅する。

ブルゾンちえみ」と「キャリアウーマン」とのギャップ幅が大きく、

分かりやすくギャップを作り出している。

 

一般的に「キャリアウーマン」と言えば、
天海裕希さんや、篠原涼子さんなどを想像するので、
ブルゾンちえみさんが「キャリアウーマン」と自己紹介した瞬間に、
心の中で「いやいや、キャリアウーマンじゃないでしょ!」と言うツッコミを生み、
笑いを生むキャッチーな構成となっている。

 

自己紹介で「はじめまして、ブラットピットです」と、

僕のような日本人が言って、ツッコミを受ける状況と同じである。

 

さらにイケメンの「with B」の存在が、キャリアウーマンの要素を強化しており、
ギャップをさらに大きく演出していることも注目ポイントである。

 

3.秀逸な例えネタ

まずは、以下の引用を見てもらうと、例えネタがうまく構成されていることが分かる。

元カレのことがわすれられなくて、仕事に集中できない?

ダメウーマン!

いい、元カレのことが忘れられない?じゃあ質問です?

くみちゃんは、味をしなくなったガムを

いつまでもいつまでもかみ続けますか!?

新しいガムかみたくない。

男はガムと一緒、味がしなくなったらまた新しいガムをかめばいい。

もてる・出来るキャリアウーマンとして、

まるで恋の伝統師のように、男をガムに例えてアドバイスを行っており、

フットボールアワーの後藤さんの例えツッコミを彷彿させる。


「キャリアウーマン例え」とも言えるジャンルの確立を生み出している。

 

4.納得のトリビア要素

ネタの最後に、地球上の男の数をトリビア的に披露を行っており、

「そうなんだー」という納得感を生み出している点も注目点である。

 

だって地球上に男は何人いると思っているの。

35億・・・・35億・・・・35億。

 

トリビア的な終わり方をするため、一つのショーを見たような印象を受けて、
ネタ終了後には、スタジオで拍手を受けているシーンもよく見ます。

人は知らないこと知ったり聞くと、知的好奇心が刺激されるので、
良いものを見た、と脳内転換される生き物だと思います。

 

このトリビア的発想は、東急リバプルの CMと同じ発想ですね。


東急リバブル 売買仲介事業ブランドCM「娘との帰り道篇」(字幕版/30秒

 

まとめ

ブルゾンちえみさんの「キャリアウーマン」ネタは、
様々な要素が入れられており、見応えのある構成が、
面白さの秘訣と考えられるのではないでしょか。

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【導入】

①音楽による、ネタの導入・注目度喚起
②本人とキャラ設定のギャップによる笑い

【中盤】

③秀逸な例えネタ

【最後】

④納得のトリビア

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