企みハジマル

企画を企む人の読書、ハジマル。ハジない、二重マルの企画を作るために。

電車の非常停止ボタンの使い方(具体例)を調べてみた

先日、急病人が電車内で発生し、非常停止ボタン
(車内非常通報装置)が押され、 電車が緊急停止する場面に遭遇した。

 

非常停止ボタンを押した男性と車掌さんがインターホンで話を行い、
次の駅で救護を行うことになり、電車は出発。
次の駅に着くと、駅員さんがスタンバイしており、
具合の悪い方にすぐに話を伺い、数分の遅れで電車は出発することが出来ました。
(幸い、倒れた男性は意識が戻り、大丈夫な様子でした。)

そのシーンを見た際に、「非常停止ボタン」の正しい使い方が、
どのような方法なのか気になり、調べてみました。

 

「非常停止ボタン」の正しい使い方とは

非常停止ボタンの使い方について、「 西武鉄道」と「小田急電鉄」のHPに、
説明があり、こちらを参考にすると、

 

「車内で人が倒れたなど、
車内で異常が発生した際に、乗務員に知らせる装置」

 

となります。

 

 

西武鉄道では・・・

車内非常通報装置は、車内で異常が発生した際、
乗務員に異常が発生したことを知らせる装置。

www.seibu-group.co.jp

 

 

小田急電鉄では・・・

「車内で人が倒れた!」といった異常が発生した場合は、
車両に設置している「車内非常ボタン」を押してください。

www.odakyu.jp

 

西武鉄道では「異常」とのみ記載されており、
小田急電鉄では「人が倒れた時=異常」と記載されております。


異常とは、「人が倒れた時」のみなのか、
その他、どのような時が異常なのかの具体例が少なく分かりづらいです。


具体的に車内の異常が何か推測するしかないため、
さらに調べると具体例を記載しているサイトがありました。

非常停止ボタンを押す「異常」の具体例は?

この「異常」がどういった状態なのかを調べると、
毎日新聞のサイトに以下の3点の具体的な事例が記載されていました。

  1. ドアに傘やかばんが挟まり、動き出した時
  2. 緊急手配が必要な時(急病人など)
  3. 車内で犯罪行為を見かけた時

以下の毎日新聞のサイトに分かりやすく、漫画で説明があるので、ご参考ください。

mainichi.jp


運行の危険や救助が必要と感じた場合は、
「非常停止ボタン」を押すことが推奨されています。

 

「非常停止ボタン」、押すのに躊躇してしまう?

異常事態に出くわすことが無ければよいのですが、
自身がその場に出くわした時に、緊急停止ボタンを押すのに躊躇しそうな気がします。
電車を止めてしまうと、色々迷惑をかけてしまうんじゃないか、など。

以下の記事は、上記の不安をJRに問い合わせた際の回答が記載されています。

JRの社員の回答として、緊急停止ボタンは、

 

「電車を止めるためにあるものではなく、
 電車が止まってくれるためにあるもの」

 

と説明しており、異常があった際は躊躇なく、
安全第一で非常停止ボタンを押すことを推奨しております。

あのボタンは列車を止めるのではなく、安全を確保するためのボタン。『電車が止まってしまう』のではなく、『電車が止まってくれる』ボタンなので、押すことを躊躇しないでほしいです。具合の悪い人がいたら、救急車を呼びますね。非常ボタンは救急のダイヤルみたいなもので、あとは専門家である駅員が対応します」

news.livedoor.com

 

緊急停止ボタンを押すとどうなるのか?

鉄道各社により対応は異なるようですが、
京王電鉄ではATC自動列車制御装置)と連動して、
自動的に電車が止まるようです。

参考:運転保安設備|京王グループ


その他電鉄によっては、次の駅まで走行した上で停車を行うなど、
対応は各社により異なるようです。
現在は双方向で話せるインターホンの緊急停止ボタンが多くなっているとのことで、
車掌さんが状況を把握した上で、再発車等の判断を行うようです。

東洋経済オンラインの記事も参考になりますので、
より詳細を知りたい方はご参照ください。

 

「電車非常ボタン」意外に違う各社の緊急対応 | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 

最後に

異常が発生した場合は、安全第一でみんなが行動することが大切であるため、
「非常停止ボタン」の使い方を、具体的に説明・啓発することが必要だと思います。


本当は「異常事態」が発生してるのに、
「非常停止ボタン」を押すことで、電車が止まると大変なことになると思い、
躊躇してしまうと考えている人は多いと思います。

反対に、異常事態をしっかり把握出来ていないばかりに、
安易に「非常停止ボタン」を押す人を少なくすることも出来るのではないでしょうか。

 

なんとなく理解しているつもりになってる人も多いと思うので、
駅構内のポスターや、HPなどで具体例を含めて、記載していって欲しいですね。