企みハジマル

企画を企む人の読書、ハジマル。ハジない、二重マルの企画を作るために。

執筆意欲が湧く「アウトプット大全」

 

学びを結果に変えるアウトプット大全

学びを結果に変えるアウトプット大全

 

 
アイディアや企画を考える人にとって、
アウトプットは大切なものである。私自身もその一人である。


アウトプットをどのように生み出すといいのか、
面白いアウトプットはどうやって考えたらいいのか、
そんな「how to」を学びたく手に取ったのがこの本である。

ただこの本は、「how to」を学べるものではなく、
アウトプットの「姿勢」を説き続ける270ページの説教本であった。

アウトプットの「姿勢」を整えさせられて、
3年ぶりにブログに挑んでいることから、
説教本の意味があったことは理解してもらえると思う。

この本を読むべきおススメのポイントを紹介する。

①アウトプットする「姿勢」が整う

サウナに入ると「整った~」という気持ちになるが、
この本は270ページで説教され「整いました」という気持ちになる本。

いかにこれまで「アウトプット」を意識していなかったのか、
「アウトプット」を意識する方法や、意識的に行うメソッドが書かれている。

アウトプットへの「姿勢」を変えたい、
「姿勢」を学びたい人には説教本として読んでみて欲しい。

 

②インプットとアウトプットは「黄金比7:3」

小学校の夏休みの宿題の「読書感想文」。
本を読むうえに、さらに先生に発表するなんて面倒だと思っていた。

ただ、この本を読むと「読書感想文」こそが、
アウトプット力を強くする一番の近道であったことが分かる。
それは人に説明するために、自分の頭で咀嚼し、推敲するから。

大人になると、ビジネス本や映画を見る機会が多いが、
「面白かった~」で終わってしまい、エピソードさえ覚えていないことも。

インプットとアウトプットの黄金比は「7:3」。
インプット10割で終わらせてはいけないのである。

③アウトプットに近道なし

「面白いアウトプット」を出したい、と思って天才のヒラメキが出ないことは、
多くの著書でも述べられてきた。

本書ではとにかく「アウトプット」を行うことを説く。
短い文章でも毎日行う。人に話してみる。5分で書ききる。

毎日の「アウトプット」で、気づき力・発見力・精神力・文章力が養える。
そして、記憶の定着力も上がる。

著名なジェームスWヤングの「アイデアのつくり方」でも、
イデアとは既存の要素の新しい組み合わせと述べられるほど、
「既存の要素」を頭にストックしていることが大切であることは述べられている。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 

 
インプットだけでは頭に定着せず、
「既存の要素」にまで自分の中で昇華できていなかったのではないか。

これからはアウトプットも掛け合わせ考えることで、
新たな掛け合わせをどんどん作れるのではと、ワクワクしている。

最後に

本書は精神科医の樺澤紫苑さんが書かれており、
精神学・脳科学的なアプローチが印象的な文章である。
また多くの著書も書いている(=アウトプットしている)ことも説得力を増す。

「アウトプット」の姿勢を学びたい、姿勢を整えたい方には、
一読の価値がある本だと思う。
 

学びを結果に変えるアウトプット大全

学びを結果に変えるアウトプット大全